アトリエ・サルバドールの冒険

イラストレーター・ますとみけいのブログです。雑記・スケッチ・お知らせ・ファンアートetc.. を投稿します。

影を伴う陶酔

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きょうの水彩: どこかで見かけた構図。

ふと「影を伴う陶酔」を表すとしたらどういう色になるだろう、と思った。

少し試したあと上の絵で最終的に使ったのは、キャプトモータムバイオレット、ペリレーングリーン、ゴールドオーカーの3色。青系をほとんど入れなかった。理由は分からないけどとにかく上の組み合わせが良い気がして、色試しのあとは粛々と塗った。

キャプトモータムバイオレットは使いがちだ。酸化鉄 (Pigment Red 101) 由来の不透明な暗紫色で、少し混ぜるだけで画面に不穏な雰囲気を与えてくれる。名前の由来もひどく物騒で、Winsor and Newton社の紹介ページ曰く、

It was called Caput Mortuum (meaning 'head of the dead') by the Romans, referring to the colour of dried blood. 

ローマの人々がCaput Mortuum (「死人の頭」を意味する) と呼んだ顔料であり、これは乾いた血の色を指す。

 ...らしい。

昔授業で習った話では、赤血球にはヘモグロビンというタンパク質が入っており、この中に含まれる鉄原子が酸素と結合して血中に酸素を輸送するということだった。実際の血と似たようなものを画面に塗っていることになるのかもしれない。

...ごたくはともかく...影を伴うなんちゃら...はちゃんと描けたんだろうか。女性の髪に鉄錆を塗りたくって本当に良かったんだろうか...。