移動祝祭日

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きょうの水彩: ブラッスリー・リップ (Brasserie LIPP)。パリ6区のサン・ジェルマン・デ・プレ教会そばで営業する老舗のブラッスリー (飲食店の一業態。ビアホールに近い)。19世紀末から営業しており、多くの文人に愛されてきた。晩年のヘミングウェイがパリでの日々を綴った回想録「移動祝祭日」に登場する。まだ若く無名の頃、トラブルで書きかけの原稿のほとんどを失ってしまったヘミングウェイが、この店で遅い昼食を取りつつ次の創作の方向性を模索する。

先日はじめてパリへ旅行したとき、サン・ジェルマン・デ・プレへこの店を見に行った。次の予定があったのと、気後れしたのとで、中に入れなかった。入れば良かった。