廃線跡の緑道

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きょうの水彩: 東京・立川市の栄緑地。戦前に整備された立川飛行機・立川飛行場専用の鉄道線路跡。戦後米軍に接収され、1972年の立川基地返還とともに廃線になった。

住宅地の中に細い緑地帯があり、さらにその中に曲がりくねった舗装道路がある。自転車が速度を出せないよう、道路のあちこちをわざとカーブさせてあるらしい。ジョギングをする人を多く見かける。花壇があったり、四角く整えられた緑があったり、モダンな街灯が立ったりする一方で、ベンチは薮に埋もれていたり、舗装はところどころ崩れていたり、そこかしこにごみが落ちていたりして、整っているのか雑然としているのかよく分からない空間になっている。線路跡が立川・国立・国分寺の三市にかかるため、市境をまたぐごとに緑地の名前と管理者が変わる。舗装の仕方、植木の種類、街灯のデザインも市境で変わる。

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1日1枚「きょうの水彩」24日目。酢平さんの展示を見るためガレリアサローネを訪問した帰りに描いた。薮の近くでスケッチしたらあちこち蚊に刺された。かゆい。