金閣

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きょうの水彩: 鹿苑寺舎利殿 (金閣)。クライアント様から許可を頂いて掲載。

金閣を描くお仕事を頂いた。同時期に京都へ行く機会があったので、北山へ実物を見に行った。門をくぐるといきなりある。とにかく派手で、もれなく人を圧倒する。

建物を見るときは建てた人の心情を勝手に想像する。足利義満は剛胆で権力欲の塊だったというけれど、能の世阿弥・観阿弥を見いだしたりしている。根は繊細なのかもしれない。金閣は足下の鏡池で逆さになって揺らぐ。ここに「人がこの世でどれだけ栄華を誇ったところで、所詮は幻」というほのめかしを見た。鼻持ちならないな、と勝手に腹が立ってきた。さらに妄想が進めば燃やしたくなってくるかもしれない...。

自宅へ戻って製作した。金色を水彩で描くのが楽しかった。