ヒアシンスハウス。詩人で建築家の立原道造 (たちはら みちぞう) が埼玉県・別所沼に計画した小さな週末住宅。立原道造は病気のため、昭和14年に24歳で亡くなっている。2004年、残された建築計画書をもとに、有志の方々が実際に別所沼のほとりに建築した。
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同人誌「ブブ」の編集発行人・白戸さんから「寄稿ありがとうございます。冊子をお渡ししたいのですが、ヒアシンスハウスでいかがでしょう。スケッチにもいいかもしれません」というご連絡を頂いた。
日曜日。別所沼にやってきた。
ヒアシンスハウスについては、以前白戸さんにお会いした時、紹介リーフレットを頂いて初めて知った。それまで立原道造のこともヒアシンスハウスのことも知らなかった。「詩人で建築家」というところに何か気になるものがあって、現地を訪れたくなった。
(ヒアシンスハウスについての詳しい解説があります。)
沼のほとりをぶらぶら歩いていたら...
あ、これは、思ったより小屋だ...!
小屋だ。かわいい。十字の模様がある。
中に入った。せまい。秘密基地みたいだ。
ちょうどこの時、窓越しに笑いかけてくる人がいた。白戸さんだった。
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立原道造が残したヒアシンスハウスの構想図。かわいい。色も線も文字もかわいい。それにしっかりしてる。建築家さんだから、建てるために必要な情報は整理して残している。本当に建てるつもりだったのがひしひしと伝わってくる。
現在のヒアシンスハウスはこの図を元に、可能な限りの再現を目指して建てたとのことだった。(施工者の方のWebサイトを見つけた。)
ちなみに、この記事の一番上にある絵は、立原道造の構想図を見ながら線を引いて、現物の写真を見ながら色を塗っている。...今この記事を書きながら、もう一度描いてみようという気持ちになってきている。
リーフレットに掲載されていた立原道造の詩。清浄な感じがする。風みたいだ。
来訪者ノートに絵を描いた。ぐしゃぐしゃだ...。建物描けるようになりたい...。
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しばらく公園を散歩した後、白戸さんからブブ136号を受け取り、私は白戸さんに「季刊あさもや」をお渡しした。