「何が正しいなんてないんですよ」

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うろおぼえの川

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先日亡くなった研究派遣先の上司さんが、ある時ぼそっと「何が正しいなんてないんですよ」とおっしゃった。私は、その一言で納得した。お昼休憩の時間、食堂から居室に戻る時だった。絵のことについて話していたと思う。話の流れは思い出せない。ただその時、その一言を聞いて私は納得した。自分の中でも「ああそうだ。ないんだ」ということになった。

恐るべき混沌の言葉だと思う。正しいと信じていたものが、正しくなくなる。「信じる」とは何だろう?どうすればいいんだろう?

とにかく、その時、その場での「確からしさ」を見つけて、なんとかしていくしかないんだろう。