パリに行ったとき、テルトル広場の絵描きさんの出店で買った絵。
モンマルトル・サクレクール寺院が描いてある。さっぱりした感じの線と色。部屋の壁に飾っている。作業に詰まった時、この絵が目に入ると和む。向こう側にパリがある感じがする。
エッフェル塔バージョンもある。
サインのない絵。気軽に描いてそう。10ユーロだった。穏やかそうな男性の絵描きさんだった。ショップカードをもらった。Webサイトにはアクリルで描いた群像画が載っていた。
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ここのところ、自分の描いた絵を見返してややこしい気持ちになっていた。私は「売るための絵」を描けていなかった気がする。「絵の絵」を描いていた。絵とはこういうもので、こういう要素を備えているはずだ... そういうことを考えながら描いていた。それから、らくがきを描き散らかして売っていた。私が、私自身の楽しみを大切にして描いた絵、それは「売るための絵」なんだろうか。
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((( 絵が買われるかも、どういう絵が壁にかかるかも、絵を買う人が決めること。絵描きはただ描き、四隅を整えて、値段をつけて売ればいい。 )))
自分の頭の中には"喋る何か"が常駐していて、知ったようなことを諭してくる。考えすぎて何も決められないでいるうちに、頭の中の「結論を出す部分」が別になってしまった。
私は考えすぎる。いつも散々悩んで、最後、考え始める最初の場所に戻ってくる。