玉川上水緑道 (33.2 x 24.2 cm)
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けさ、夢の中でスケッチを取っていた。山奥のダムを展望台から描こうとして「どうもしっくりこない」とか言いながら悩んでいたら、同行の人から「これ、使ってる筆が細すぎるんじゃない?」という声が上がって、はっとして目が覚めた。
「それはある」と思った。ここのところ、細い面相筆ばかり使っていた。絵の具を溶くとき、一度に取れる量が少なくて困ったりした。
大きい筆を使うことにした。
日本画で使う連筆。どうしてもスケッチバッグに入らなかったので、竹軸の端をのこぎりで落として、マスキングテープで塞いだ。紙もふた回り大きくした。
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のびのび描ける!これでいこう。思い切りだ思い切り。
ランニング中の女性から「素敵ですね。水彩ですか」と声をかけられた。その後、絵ができあがるまで横で見ていてくださった。水彩の教室に通いはじめて、ご自宅でも花を描いているとのことだった。鉢植えの花を描いた絵を携帯で見た。お花への愛情を感じる絵だった。いいなあと思った。描いた人が「何かを大事にした」とわかるのはいいなあと思う。本当、それだけでもいいと思う。