アトリエ・サルバドールの冒険

水彩画家・イラストレーター「ますとみけい」のBlogです。作品・雑記・お知らせ・らくがきを投稿します。

多少は動けるようになった人

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らくがき: かなしみ (Doodle: Tears)

14.8 x 10 cm

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Blogを書いたり消したりしている。まとまったことが書けない。計算機は雷の日に落としたきりで止まっている。人間は、最近製作らしい製作をしていない。らくがきをしたり、海を描きに行ったり、海を見ながら考えごとをしたりしている。

漠然と「板挟みで動けない」感がある。書くのか書かないのか、考えるのか考えないのか、描くのか描かないのか、出かけるのか出かけないのか...。昔からそうだった。子どもの頃、休日は家の天井を見つめてぼんやりしていた。「何かしなきゃ」とか、気持ちだけ焦るけど、何もしない。ただ天井を見ている。海のすぐそばに住んでいたのに、海を見に行った記憶がない。

昨日、海から帰って、当時と同じように実家の天井を見つめながら「...前と比べたらはるかに動けるようになっている...」と思った。これに関しては自分で自分を褒めたい。相変わらず怠惰だけれど、多少は動けるようになっている。良かった。また海に行きたい。

海辺

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海辺 The Seashore 33.2 x 24.2 cm

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静岡県牧之原市・静波海岸。実家近くの海。

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Instagramぽい。

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きょうは描いている間も、海を見ている間も、ずっと考え事をしていた。トピックは色々で、絵のこと、生活のこと、頂いている仕事のこと、その他...。まとまらない。描くのは楽しかった。波の音がずっと聴こえて、とても良かった。

山門

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山門 (The Temple Gate) 36 x 51 cm

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横浜画塾・笠井先生の教室のスケッチデーで描いた絵。横浜の西方寺というお寺に出かけた。入口の門のあたりで描いていて、なんかえらいことになってしまった。実際の風景とは結構違う。

saihouji-yokohama.com

家に持ち帰って仕上げた。

昨日、水彩画家の永山裕子先生の個展に伺って、感動して帰ってきた。会場の中央で絵を描き続ける永山先生から、描くことと仕上げることへの強い執念を感じた。自分も画面をスポンジでこすったり、一度描き上がったと思ってからまた絵の具をかけてみたりしたいと思った。上の絵ではそれをやってみた。

【会期延長・9/28(土)まで】グループ展「絵描百物語」(@ 吉祥寺・モモカレー) 参加しています

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吉祥寺のカレーのお店・momo curryさんでのグループ展「絵描百物語」ですが、店長モモさんの「9月壁空いてるし延長しなよ」の一言で、なんと会期が9/28 (土) まで延長になりました。せっかくの機会ということで、メンバー5人とも新しい絵や人形、小さな額の絵をどんどんモモカレーさんに持ち込んでいます。なお、最初のテーマ (こわいいろ、こわいかたち、こわいおもい) はメンバー全員あまり気にしなくなりつつあります。どちらかというと壁での絵の展示というより、フリースペースで好きにのんびりするゆるい雰囲気になってきました。皆様、どうぞお越しください!

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🍂展示の休止期間のお知らせ🍁

以下の日は貸切イベントがあり、モモカレーさんに入場できないようです。。申し訳ありませんがあらかじめご了承ください。

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9/14(土) 夜17時以降、16(月) 夜17時以降、23(月)昼-夕方 、28(土) 夜17時以降

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五人展『絵描百物語 (えかきひゃくものがたり)』
テーマ 『こわいいろ、こわいかたち、こわいおもい』...?
会期 : 2019年 8月26日 (月) - 9月28日 (土)
時間 : 12:00 - 21:00 (16:00-18:30はお店の方が休憩を取っていることがあります。)
場所 : 吉祥寺 MOMO CURRY  ※ ワンオーダーをお願いいたします。

momocurry.com

Googleマップ: 

goo.gl

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参加メンバー

20Lempicka (https://twitter.com/LoveyDovey_kte)

王田土人 (https://twitter.com/nowaruagaki)

ますとみけい (https://twitter.com/kei_masutomi)

高橋茉林 (https://twitter.com/takahashimarine)

雑賀信之介 (https://twitter.com/toshoneko )

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ルノワールの失職について

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画家の名言をまとめたWebページを読んでいた。偉大な先生方の言葉が並ぶなか、印象派の画家、ルノワール先生の言葉が特に心に引っ掛かってしまった。

「芸術家というものは、自分に才能があると思うとだめになってしまう。つけあがらず、職人みたいに仕事をしてこそ、はじめて救われる。」

ピエール=オーギュスト・ルノワール - Wikipedia

出典と原文を探している。いつ、誰に言った言葉なんだろう (出典をご存知の方は教えてください。)

だめになるとは、どうなってしまうんだろう。はじめて"救われる"とは。決して"認められる"とか"喜ばれる"とか"幸せになる"とかではない。"救われる"と書いてある。芸術家本人の状況について、何か切迫したものを感じる。ルノワール先生、だめになりかけたり、救われたりしたことがあるんだろうか。それとも、近しい芸術家さんに何か起きたのを見たんだろうか。

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Wikipediaを読んでいて、ルノワール先生がかつて磁器の絵付け職人として働いていたのを知った。

ルノワールは、後に次のように回想している。

"4年間の見習期間を終えて18歳になった時には、私の前には陶器絵師としての洋々たる未来が開かれていた。この仕事では、1日に6フラン稼ぐことができた。ところがその時、思いがけない大災厄が起こって、私の夢は台無しにされてしまった。……ちょうどその頃、陶器や磁器にプリントの絵付けをする方法が発明され、人々は手で描いた絵よりも機械の仕事の方を一層好むようになったのだ。"

絵付職人としてのルノワール先生、機械文明発達の影で失職していたのだ。。プリント技術投入の時期がもう少しずれていたら、私たちが日本で「先生の絵」を見ることはなかったのかもしれない (しかし遅かれ早かれ工房は閉鎖されただろうとも思う...。)

「機械技術が専門家の仕事を奪うこと」「人間が何らかの専門的才能を持つこと」それから「芸術家と職人の生き方の違い」..全て、自分にとって強い興味のあるトピックだった。引き続き、冒頭の言葉の出自を探していきたい。関係する資料をご存知の方はぜひ教えてください。

 

近況 (2)

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うちの計算機 (モニタ周りの様子)

 

[お知らせ: 1]

グループ展「絵描百物語 (えかきひゃくものがたり)」@吉祥寺北口・モモカレー好評開催中です。お越しいただいた皆様、ありがとうございます。期間中に壁面の絵も増えてきました。メンバー5人も時折会場入りしています。不思議な強い力のある絵を描くメンバーです。どうぞお楽しみください。

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五人展『絵描百物語』
テーマ 『こわいいろ、こわいかたち、こわいおもい』
会期 : 2019年 8月26日 (月) - 9月28日 (土) 
時間 : 12:00 - 21:00 (16:30-18:00はお店の方が休憩を取っていることがあります。)
場所 : 吉祥寺 MOMO CURRY  ※ ワンオーダーをお願いいたします。

ateliersalvador.hatenablog.jp

 

[お知らせ: 2]

心のユートピア探す人々の寄港地、絵と詩の同人誌「季刊あさもや」秋号の製作が始まりました。絵描きと詩人12名が集います。10/20 (日) 発行予定です。今回11/24 (日) 開催の文学フリマ東京でブースを出します。良ければどうぞお立ち寄りください。秋号とメンバーのポストカードやグッズを持っていきます。

ateliersalvador.hatenablog.jp

 

[近況: 1]

いわゆるDeep Learningの力で計算機が絵を描くようにできるか試しています。前にショートショートを書かせようとしたまま、結局そちらの開発は延期し続けているのですが、今のところの感想として、物語と比べると絵の方がはるかに「生成できた」と言い張りやすそうな気がします。「絵」なるものと「物語」なるものとの違いゆえでしょうか...。画像スタイル変換 (Neural Style Transfer) と敵対的生成ネットワーク (GAN) という方法を並行して試しています。

ateliersalvador.hatenablog.jp

www.tensorflow.org

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[近況: 2]

なぜ私は計算機に描かせようとしているのだろう...自分で描かないのか...。 

 

ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装

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Pythonによるデータ分析入門 第2版 ―NumPy、pandasを使ったデータ処理

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近況

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画像処理系のプログラムを組んでいます。あまり凝ったことをせず、ネットで広く公開されているものを流用しているのですが、そのまま使おうとすると動かなかったりして、多少中身を読み書きしています。作業にかこつけて、絵の掲載をお休みしています。また戻ります。

(追記)

きょうから始まるグループ展「絵描百物語」どうぞよろしくお願いします。。

女性

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女性 (A Woman)

36 x 51 cm
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横浜画塾・笠井先生の教室で描いた人物画。落ち着いた雰囲気のモデルさんがいらっしゃった。ユリの花と一緒に描いた。

6月の中頃から、人体デッサンの学習本「モルフォ人体デッサン ミニシリーズ 骨から描く」の人体デッサンを、一日におよそ1ページのペースで模写する行をしている (サボり防止のため、Twitterに結果をUPしている...)。

昨日まで「体幹」の章だったので、肩甲骨や肋骨あたりの骨を描いていた。人間を描くとき、ちょっとでも「骨が中にある感じ」がしてきたらいいなと思う。きょうから手と腕の章、しばらくすると足と脚の章。骨が終わったら筋肉のことを覚えたい。ちょっとずつやっていく。

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骨から描く モルフォ人体デッサン ミニシリーズ

骨から描く モルフォ人体デッサン ミニシリーズ

  • 作者: ミシェル・ローリセラ,布施英利,ダコスタ吉村花子
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関節と筋肉の働き (モルフォ人体デッサン ミニシリーズ)

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箱と円筒で描く モルフォ人体デッサン ミニシリーズ (モルフォ人体デッサンミニシリーズ)

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グループ展「絵描百物語」(@ 吉祥寺・モモカレー) 参加します

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グループ展「絵描百物語 (えかきひゃくものがたり)」に参加します。吉祥寺のカレーのお店・MOMO CURRYさんの壁面をお借りしての展示です。夏の怪談にかけたテーマは「こわいいろ、こわいかたち、こわいおもい」ということで、自分は日頃から (((なんかこわい))) と思ってやまない「花」を描いた絵を持っていきます。どうぞお越しください。モモカレーさんの野菜カレー、沁みる味でとてもおいしいです。お食事もぜひどうぞ。

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🍂展示の休止期間のお知らせ🍁

以下の日は貸切イベントがあり、モモカレーさんに入場できないようです。。申し訳ありませんがあらかじめご了承ください。

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9/14(土) 夜17時以降、16(月) 夜17時以降、23(月)昼-夕方 、28(土) 夜17時以降

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五人展『絵描百物語』
テーマ 『こわいいろ、こわいかたち、こわいおもい』
会期 : 2019年 8月26日 (月) - 9月28日 (土) (会期が延長されました。)
時間 : 12:00 - 21:00 (16:00-18:30はお店の方が休憩を取っていることがあります。)
場所 : 吉祥寺 MOMO CURRY  ※ ワンオーダーをお願いいたします。

momocurry.com

Googleマップ: 

goo.gl

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参加メンバー

20Lempicka (https://twitter.com/LoveyDovey_kte)

王田土人 (https://twitter.com/nowaruagaki)

ますとみけい (https://twitter.com/kei_masutomi)

高橋茉林 (https://twitter.com/takahashimarine)

雑賀信之介 (https://twitter.com/toshoneko )

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..個性派ぞろいです。どうなっちゃうかな。

この絵を持っていこうと思っています。

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ateliersalvador.hatenablog.jp

らくがき / 近況 (と妄想)

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らくがき Doodle

はがきサイズ (10 x 14.8 cm)

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製作の手が止まりかけている。すみません。応援してくださる皆様、いつもありがとうございます。(雑記を書くのは、だいたいひよって手が止まりかけている時です。)

らくがきばかり描いてしまう。描こうとしてもすぐ集中力が切れて、Twitter・Facebook・Instagramを巡ってしまう。そして古今東西の絵描きさんの絵がUPされてるのを見て、あ、もうこんなに世界に絵がある、自分がもう一つ絵を増やさなくてもいいか、とか思ってしまう。加えて、アトリエの隅で計算機が色々出してくるのを見て、あ、これはもうすぐ絵を描く機械ができあがる、こんな何かを出してくるなら、人間の手で描かなくてもいいんじゃない、とか思ってしまう...。

とりあえず、映画「タイタニック」で絵描きがヒロインを描くシーンのことを思い出す。ああいう素敵な瞬間に、素敵な絵を仕上げたい。そのために「何でもない普通の毎日」をどう過ごすか。当日「黄色の絵の具がない」とか「筆先が全部裂けてる」とか「根本的に下手」とかはまずい。まあ、黄色の絵の具については、なくてもなんとかするかもしれない。紙白と青紫を使って... 妄想がはかどる。でも、きっと「ひよって描かない」のが一番まずい。下手でもなんでも、とにかく、勢いつけて描く習慣はあった方がいい...。「その日」は来るかもしれないし、来ないかもしれない。実はもう来て去っていったのかもしれない。けれど「来る」と思って描いているなら、毎日の描く姿勢も変わる、気がする。

うちの計算機が私を真似て描こうとした絵

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「うちの計算機が私を真似て描こうとした絵」

思ったよりきれいでびっくりした。スタイルデータとして入れている絵 (水彩) のきれいな部分を、コンテンツデータ (写真) のきれいな部分とうまく置き換えている感じがする。詳しくはよく分からない...。雷が鳴って不穏だったので、一度GPUマシンの電源を落とした。再開時期は未定。。

頭がぐるぐるする。プログラムを組むのと絵を描くのと、同時にできないのです。

 

ユリの研究 (3)

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ユリの研究。はがきサイズ。

6つついていたつぼみが徐々に開いてきた。おおよそ1日に1つ咲く。咲くたびにおしべを取っている。

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ユリについてのWebサイトを読んだ。

よく知らなかったけれど、ユリは江戸末期以降、日本から海外へ多く輸出され、珍重されていたそうだ。現在花屋で流通する品種改良されたユリは、日本と中国の野生種を源流に持つものが多いらしい。

hanajikan.jp

古くは『古事記』『日本書紀』にも登場し、奈良時代には歌にも多く詠まれました。園芸が大流行した江戸時代には、園芸品種のスカシユリが百数十品種も誕生。ユリは日本人に愛されてきました。

そんなユリを江戸時代の末期、アジサイなどの植物と一緒にヨーロッパに持ち帰ったのが、かのドイツ人医師シーボルトでした。カノコユリ、テッポウユリ、スカシユリなどの球根が海を渡りました。チューリップの球根1球が高級邸宅の価格に匹敵した、17世紀前半のチューリップ狂時代には及びませんが、カノコユリは宝石のルビーに例えられ、同じ重さの銀と同等の価格で取引されたとか。 ‟日本のユリは際立って美しい”と言われ、人気を呼びました。

江戸末期には、早くも外国人商館によるユリの球根貿易が始まります。横浜や静岡周辺の山で採取されたヤマユリ、ササユリ、オニユリなどが、横浜港から輸出されました。

明治に入ると日本人による貿易会社が誕生。ユリを描いた海外向けのカタログを制作し、種類豊富な日本のユリを紹介しました。明治時代の末、輸出球根の筆頭はヤマユリからテッポウユリに代わり1937年にピークを迎えます。全種類で4千万球以上を輸出し、世界のユリ需要の90%を日本のユリが占めたほど。ユリは生糸に迫る外貨獲得の花形になり、“ユリで軍艦を造った”といわれるほど日本の経済力、国力に影響を及ぼす存在となりました。

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貿易の歴史は面白いな。