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アトリエ・サルバドールの冒険

イラストレーター・ますとみけいこのブログです。お知らせ・雑記・スケッチ・ファンアートetc.. を投稿します。

リリエンタールの翼 (ふたたび)

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きょうの水彩: リリエンタールの滑空機 (1894年の「標準機」を参考に描画)

一つ前のポストを見返して、翼の構造が全然描けていないことに気づいた。サイエンスイラストレーターなら廃業レベルかもしれない。とにかく、彼が命を賭して改良を重ねた翼なのだから、もう少し描こうと思った。

リリエンタールの翼

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きょうの水彩: オットー・リリエンタール (Otto Lilienthal) 。19世紀ドイツの技師。自作のグライダーで滑空実験を繰り返し、有人飛行のための貴重なデータを数多く残した。1896年、実験中に墜落し命を落とす。彼の訃報はライト兄弟が飛行機の完成を決意するきっかけとなったと言われる。

空を飛ぶもの

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きょうの水彩: 空の習作。普段と違う絵具 (サクラマット水彩) を使って描いてみた。

ついにFlightradar24のGold planを申し込んでしまった。アクセス開始時の広告が消え、タイムアウトによる更新の必要もなくなった。コンピュータの前にいる時間、ただずっと羽田を発着する飛行機の様子を見てしまう。

羽田へ降りる飛行機は伊豆大島から房総半島にかけて数珠つなぎの列を作り、大回りをしながらひとつずつ順番に降りていく。

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このあいだ宇部発羽田行きの飛行機に乗ったとき、窓から伊豆大島が見えたので、もう降りるのか、あっという間だなと思ったら、そこからが長かった。「何してるんだろう」と思ったけれど、この待機列に並んでいたらしい。

とにかくいつまでも見てしまう。個人事業主の自制心が問われる。

Flightradar24.com - Live flight tracker!

宇宙時代の貨物

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きょうの水彩: 種子島宇宙センターを飛び立つASTRO-H (ひとみ)。人工衛星や探査機は無事打ち上げに成功したもののみ「ひとみ」「あかつき」などの名前が与えられる。

種子島を描くためH-IIAロケットに関する資料を集めている最中、三菱重工のサイトでH-IIA,H-IIBのプロモーション動画を見つけた。格好良い。「どんな貨物も、約束の時間に、約束の軌道へ」...物流企業のCMフォーマットだ。なるほど、宇宙時代の人工衛星は「貨物」なのか...。


MHI打上げ輸送サービス プロモーションムービー (Short.ver)

でも、きっと関係者は毎度打ち上げのたびに「頼むから上がってくれ」と祈っているに違いない。

サイトにはH-IIAの「ユーザーズマニュアル」もあった。

三菱重工|MHI打上げ輸送サービス H-IIA/H-IIBロケット│ユーザーズマニュアル

絵を生む鋳型

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色試しの紙: パレットに余った絵の具を適当に置いて、新しい色と形を探す。

落書きと絵の境界はどこだろう。もしも落書きと絵の境界が分かって「絵」というものが持つ重要な構造を摑むことができれば、鋳型で鋳物を作るように、いくらでも絵が描けるようになるかもしれない。

そういうことを考えてきて、今も考えている。「下手の考え休むに似たり」とはまさにこのことで、いつも休憩中みたいな感じになっている。

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色試しの紙: 明るい色のパレットだった。

黒の情報表現

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きょうのスケッチ: 贈り物の花籠。

絵の中に黒を入れた瞬間、絵のリアリティが一気に上がる。たぶん、黒がその絵の世界の中の「一番暗い何か」「一番黒い何か」「一番はっきりしている何か」の表現を一手に引き受けてくれるのだと思う。

答えなくてもいい

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きょうの水彩: 空の習作。

 

絵を描いているとき、頭の中から声がすることがある。

「こんなことに何の意味があるの?」

院生の頃、論文を書いているとき同じような声を聞いた。「何の意味があるの?」と頭の中から声がした。書かなければ修了できない。すると「修了することに何の意味があるの?」と頭の中から声がした。意味がないならもうやらなくていい。苦手なことをやらなくていいのは凄くいい。そうして声の言うことを聞きながら過ごすうち、自律神経が失調した。

絵を描く仕事を始めた今も、頭の中から声がする。頭の中に次々言葉が覆いかぶさってきて、作業の手を止めようとする。一度深呼吸をして、そのまま作業を続けると、しばらくして声がやや遠ざかっているのに気づく。そのまま作業を続けると、徐々に絵ができあがってくる。