グロリオーサの花

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グロリオーサの花 (35 x 48 cm)。横浜画塾・笠井先生の教室で描いた水彩。持ち帰って仕上げた。きょう終了した教室展 (第11回横浜画塾展) の後、頂き物の花籠の中にグロリオーサが何本かあったので、先生から許可を頂いて1本持ち帰った。その持ち帰った株を見ながら描いた。

グロリオーサは熱帯原産のユリの近縁種 (イヌサフラン科) 。ユリの花弁が上側にひっくり返ったような形の花をつける。花の下側から6本の雄しべと1本の雌しべが伸び、雌しべは途中から直角に近い角度で曲がる。なんだか分からないけれど不思議な花だ。色も強くて苛烈な印象だった。とにかくそういう感じで描いた。

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個展や教室展が終わると、自分がどういう絵描きなのか考えてしまう。とりあえず、自分は花を"穏やかな感じ"で描けない。園芸種に加わった人為操作の歴史、元の野生株が選んだ生存戦略、そういうことに思いを馳せながら花を見ている。結果変な筆致が加わる気がする。