スケッチ

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梅。小さいスケッチ。

鉛筆線を一筆で描くのが落ち着いてきた。

一筆書き、いいことがたくさんある。まず、集中できる。それから「線だ」と思ってたところが「実は線でなくてもいい」とわかったり「へー、こんなところに小さな突起がある」みたいな新しい発見ができたりする。

...

なんとなく、心の中にふたつの「絵の描き方」を置いてある。

一つは、大きい構造を描いてから小さい構造を描くやり方。全体を決めてから細部を描く。奥のものから描きはじめて、徐々に手前のものを描く。ぼんやりした状態から、徐々にはっきりさせていく (この方が絵はしっかりする)

もう一つは、描きたいところだけとりあえず描いて、後のことは後で適当になんかするやり方......。細部だけまず描いたり、小さいものを描きながら、だんだん大きくしていったり、さらに小さくしたりする。まず手前から描く。その後、適当に奥へ進めていく。いきあたりばったりで、とりあえず描く。

神経質な人間は、ふたつ目のやり方のほうが描けると思う。「構造」だとか「どうやって描くか」とか、そういうごちゃごちゃしたことを全部遠くにうっちゃって、描ける。手を止めた時、紙の中では意外とできあがってたりする。