梅園の梅

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梅園の梅 (Plum Blossom in Plum Garden) 33.2 x 24.2 cm

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横浜画塾・笠井先生の教室のスケッチデーだった。横浜の大倉山公園に行った。梅園の梅を描いた。かなりぼやぼやした。

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とてもお世話になった方が亡くなった。研究派遣のお仕事をしていた時の上司さんだった。以前、梅の話をしていた。禅の世界において梅は「寒苦に耐えて咲く」ということで、苦しい修行に耐えた先の悟りを表すとのことだった。春を待たずに亡くなった。悟りに到れたんだろうか。もう一度お話を聞きたかった。

 

個展「ユートピアの砂」終了しました

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ますとみけい水彩画展「ユートピアの砂」(@月光荘画材店・画室1) 終了しました。お越し頂いた皆様、絵をお求め頂いた皆様、開催にご協力頂いた皆様、月光荘の皆様、ありがとうございました!

ateliersalvador.hatenablog.jp

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海辺 Seashore (33.2 x 24.2 cm)

案内はがき掲載の絵です。月光荘さんにお願いして額装しました。少しざらざらしたマット紙と木の額縁で飾っています。

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今回こちらの4作品をお求め頂きました。ありがとうございます。お手元で楽しんで頂けたら嬉しいです。(1週間~10日ほどで届くように準備します。)

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横浜 (22.7 x 15.8 cm)

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離島便 (24.2 x 33.2 cm)

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線路跡 (33.2 x 24.2 cm)

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多摩川 (22.7 x 15.8 cm)

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会場で販売したポストカードです。表面に塗装がない、ボールペンのインクが染みやすい紙を使っています。肌触りも良く気に入っています。
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展示が終わるといつも色々なことを考えます。今回特に感じたのは、自分が思っている以上に絵を見て下さっている方、静かに応援して下さっている方がおられることでした。会場でBlogについての感想も頂きました。「変なこと書けないな」というのが正直な気持ちです (今までだって変なこと書いてた訳ではないのですが...。)  BlogやWebに掲載した絵を見返して、あらためて「衒い (てらい) のないものを作っていきたい」「自分が真に大切だと思うこと、大事だと思うことを残していきたい」と思いました。これからも絵を描き、思ったことを文章にして発信していきます。お好きな時や気になった時、お気軽にご覧頂けたら嬉しいです。ありがとうございます。

 

本日から個展が始まります

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水彩絵描き・ますとみけい 水彩画展
『ユートピアの砂』

2020年 1月20日 (月) - 26日 (日)
11時-19時 (日曜は16時まで)
会場: 銀座・月光荘画材店 画室1 (https://goo.gl/maps/nBvQptGohb9GKZM86)

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本日から個展が始まります。昨日搬入が終わり、会場を見回して「展示が始まる」と思いました。どうぞお気軽にお立ち寄りください。終日在廊します。

魂を

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12月29日の日没前、是政橋の上で多摩川を描いていた。下書きを終えて、ちょうど紙に水を置き始めたとき「こんにちは」と声をかけられた。紺色のサファリハットを被った中高年の男性で、首から黒い一眼レフを下げていた。

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「あなた、絵を描いているんですか」

「はい。絵を描いています」

「水彩ですか」

「水彩です」

「美大の学生さん?」

「一応、学校は卒業しました。写真を撮られてるんですか」

「そう。野鳥を撮りに。でも、きょうはいいのなかなか撮れないね」

外でスケッチしていると、かなりの頻度で話しかけられる。最近、描きながら会話ができるようになってきた。

「絵を描かれたりはするんですか?」

「描かないね。小学校の頃は描いたよ。前に版画を少しやったけど」

「そうですか」

「今はもう写真ばっかり。写真だったら失敗がないし」

「かもしれません」

「でもやっぱり、絵と写真は違うよね」

「そうですか」

「そうだよ、だって、絵は魂が入ってなきゃいけないでしょう」

たましい。

「それが写真との大きな違いだよ。写真はただ写すだけ」

男性に「魂というのは何ですか」と聞いてみたかったけれど、聞かなかった。 自分はよく会話の中で「今おっしゃった〇〇の定義は何ですか」と聞き返して、会話の流れをおかしくしてしまう。

「確かに魂は大切です。そう思います」

「そうですよねえ」

「魂あっての絵だと思います」

「本当にね。ああ、きれいなグラデーションだ」

「ありがとうございます」

「いいですね。頑張ってください。それじゃ」

男性は橋を渡って去っていった。

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川から戻ってこの会話を書き下した。

私は「魂とは何か」をわかっていない。「絵に魂を込める方法」もわかっていない。「魂」を定義できていないので「魂を込める」が定義できない。そういう私が「絵に魂を込める」ことはできるんだろうか。

できるのかもしれない。絵描きは「魂」も「魂を込める方法」もわかっていなくても、絵に魂を込めることができるのかもしれない。今の実感を言葉にするとそうなってくる。

写真にも魂は込められるのかもしれない。ただ、写真に詳しくないし、魂とは何かもわかっていないから、ここから先を私は書けない。

 

横浜山手・ブラフ18番館

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横浜山手・ブラフ18番館  (Bluff No.18 House, Yamate Town, Yokohama)

F4スケッチブック (33.2 x 24.2 cm)

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横浜・山手の洋館群の中にある、オーストラリアの貿易商バウデン氏の住宅だった建物。

www.hamatenashi.com

「ブラフ」というのは、地域一帯がBluff (がけ, 岬)と呼ばれていたことの名残らしい。

山手町は横浜の開港後、外国人居留地とされた区域で、英語で"Yamate Bluff"または"The Bluff"(切り立った岬という意味)と呼ばれる。「山手」という呼称は、先に設置された関内の居留地に対して南の高台上に設けられたことによる。後に、この「山手」に対して関内の居留地は「山下」と呼ばれるようになった。

山手 (横浜市) - Wikipedia

横浜画塾・笠井先生の教室のスケッチデーで12/6に描きに行った。当日現地で途中まで描いて、そのあとしばらく仕上げないで置いておいてしまった。赤と緑と白のカラーリングで、クリスマスっぽくていいかなと思って、きょう仕上げた。終わったあと、背景が秋で思いっきり季節外れなのに気づいた... まあいいか!!

昭島ハンサムジャンク (vol.5) ライブペイント終了しました

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らくがき (Doodle): Love, Respect, and Joy to The World✨

B2 (72.8 x 51.5 cm): 透明水彩、キャンバスと紙

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アンティーク・ハンドメイド蚤の市「昭島ハンサムジャンク」ライブペイントが終了しました。お越し頂いた皆様ありがとうございました!

セツ・モードセミナーの先輩、Minaさんと2人でステージに登って描きました。

会場 (モリパーク アウトドアヴィレッジ) や周辺の山と自然のイメージなのだそうです。素敵な色です。奥に和紙が張ってあります。

当日の様子を動画にしてくださっている方がいました。瓶コーラ飲みまくってたのは、勢いつけて緊張を隠すためです (正直ベース) めちゃめちゃぎこちない。

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今回、初めてライブペイントで透明水彩を使いました。過去3回は速乾のアクリル絵具を使っていました。水彩はコントロールが難しいのでイベントで使うのを敬遠していたのです。しかし今回 "水彩絵描き"と名乗る以上、ここはライブペイントも水彩でいってみようと思い切り、B2キャンバスに水張りして挑みました。いざ始まってしまうと、後半はほとんど直で絵の具を塗りたくってました。マーメイド紙は滲みがきれいに出ない。勉強になりました。

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出演が終わり控え室に戻ったとき、出店者さんのお子さん達が部屋で暖をとっていて、描きあがったばかりの絵を見てくれました。うち一人の子が「飛行機ってこんなに集まってたら飛べないですよね?なんでこんなにいっぱいいるんですか?」と...。ですよね。。正直に「もうない飛行機の里帰りを描いた」と話しました。

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2年前の昭島ハンサムジャンクのとき、アンティークショップ「ガジェットモード」さんのお店で買った写真です。(昭島周辺は基地が近く、米軍関係者からの払い下げ品が手に入りやすい環境です。) 第二次世界大戦の後、残った日本の航空機は横田基地に集められ、潰して現在滑走路がある場所に埋められたのだそうです。上の写真は、当時の米軍関係者がこっそり撮ったものでしょう。モリパーク アウトドアヴィレッジは昭和飛行機の工場跡です。ハンサムジャンク会場"屋内広場"も元は工場の建屋でした。この場所でライブペイントをするとき、私はどうしても「飛行機の里帰り」を描きたくなってしまうのでした。

 

クリスマスツリー

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みなとみらい・クイーンズスクエアのクリスマスツリー (F4スケッチブック)。パシフィコ横浜に向かう通路の中央にあった。ぷかりさん橋を描きに行って、寒すぎて引き返した後、帰り道で見つけた。終わった後、真ん中の星の"とげ"の数が違うのに気づいた。不思議。描く前に数えたんだけどな...。見えてないんだな。

別所沼・ヒアシンスハウス

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ヒアシンスハウス。詩人で建築家の立原道造 (たちはら みちぞう) が埼玉県・別所沼に計画した小さな週末住宅。立原道造は病気のため、昭和14年に24歳で亡くなっている。2004年、残された建築計画書をもとに、有志の方々が実際に別所沼のほとりに建築した。

ja.wikipedia.org

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同人誌「ブブ」の編集発行人・白戸さんから「寄稿ありがとうございます。冊子をお渡ししたいのですが、ヒアシンスハウスでいかがでしょう。スケッチにもいいかもしれません」というご連絡を頂いた。

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日曜日。別所沼にやってきた。

ヒアシンスハウスについては、以前白戸さんにお会いした時、紹介リーフレットを頂いて初めて知った。それまで立原道造のこともヒアシンスハウスのことも知らなかった。「詩人で建築家」というところに何か気になるものがあって、現地を訪れたくなった。

(ヒアシンスハウスについての詳しい解説があります。)

www.ohkaksan.com

沼のほとりをぶらぶら歩いていたら...

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あ、これは、思ったより小屋だ...!

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小屋だ。かわいい。十字の模様がある。

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中に入った。せまい。秘密基地みたいだ。

ちょうどこの時、窓越しに笑いかけてくる人がいた。白戸さんだった。

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立原道造が残したヒアシンスハウスの構想図。かわいい。色も線も文字もかわいい。それにしっかりしてる。建築家さんだから、建てるために必要な情報は整理して残している。本当に建てるつもりだったのがひしひしと伝わってくる。

現在のヒアシンスハウスはこの図を元に、可能な限りの再現を目指して建てたとのことだった。(施工者の方のWebサイトを見つけた。)

ngmnw.blog.fc2.com

ちなみに、この記事の一番上にある絵は、立原道造の構想図を見ながら線を引いて、現物の写真を見ながら色を塗っている。...今この記事を書きながら、もう一度描いてみようという気持ちになってきている。

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リーフレットに掲載されていた立原道造の詩。清浄な感じがする。風みたいだ。

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来訪者ノートに絵を描いた。ぐしゃぐしゃだ...。建物描けるようになりたい...。

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しばらく公園を散歩した後、白戸さんからブブ136号を受け取り、私は白戸さんに「季刊あさもや」をお渡しした。

同人誌「BUBU(ブブ)」136号に寄稿しました

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謎の自由寄稿誌「BUBU (ブブ)」136号の特集ページ「ブブどん」に「水彩絵描き・ますとみけいの"絵が描けるようになりたい"」 という文と絵を寄稿しました。自己紹介・ブブに寄稿することになった経緯・大学時代の思い出・絵について思うこと・らくがきなどを自由に描かせていただきました。表紙の絵も担当しました。

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「ブブ」は謎の編集発行人・白戸郁夫さんが製作されている自由寄稿誌です。年4回発行、1986年から途切れることなく続いています。5月に私が井の頭公園アートマーケッツでお店を出している時、偶然お店にお立ち寄り頂き、その後ご連絡を頂いて寄稿をお引き受けしました。

bubudon.amebaownd.com

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自分の思っていることを書きました。「ブブ」読者の方は年齢層も幅広く、国際色も豊かとのことで、多くの方に最後まで読んで頂ける原稿を目指しました。

「ブブ」は以下の場所で購入・閲覧ができます。私も寄稿者分として何冊か持っています。ご興味のある方は私までお声掛けください。バックナンバーは電子書籍化されており、136号もじき電子化されるそうです。

 

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〇『ブブ』が買えます

模索舎        東京都新区新宿2ー4ー9 Tel.03-3352-3557

旅の本屋 のまど   東京都杉並区西荻北3丁目12-10  Tel.03-5310-2627

ポポタム       東京都豊島区西池袋2-15-17 Tel.03-5952-0114

 

〇『ブブ』が置いてあって読めます

ココシバ       埼玉県川口市芝5-5-13 Tel.048-499-1719

Paper Back Cafe         東京都千代田区神田神保町1-17 Tel.03-3291-5181

ブックカフェ二十世紀 東京都千代田区神田神保町2-5-4 2F Tel.03-5213-4853 

キイトス茶房               東京都新宿区箪笥町25野吾ビル2F Tel.03-5206-6657

ROUTE BOOKS          東京都台東区東上野4-14-3 Tel.03-5830-2666

 

〇『ブブ』が創刊号から全号揃っていて閲覧できます

立教大学共生社会研究センター 

東京都豊島区西池袋3-34-1メーザーライブラリー記念館新館中2階 Tel.03-3985-4457

 

bubudon.amebaownd.com

 

( 白戸さん、素敵な機会をありがとうございます🛳!)

夜景

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夜景 A Night View

29.5 x 22 cm

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みなとみらいに行ってきた。以前からずっと描こうと思っていて、ひよって描けないでいた「ぷかりさん橋」の夜景を描きに行った。

ja.wikipedia.org

横浜港に浮かぶ客船ターミナル。建物のように見えるけれど、地面のところに基礎がない。ぷかぷか浮いている。法律上の区分は船舶 (係留船) らしい。

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線を描き込んだ。建物を一度しっかり描いてみたいと思って、曖昧な線を少なく、パースを意識しながら、なるべく正確にするつもりで描き込んだ。19時30分に描きはじめて21時まで描いた。途中、帽子を被ったコックさんがカートを引いてやってきた。建物の2階にレストランがある。コックさんは橋を渡って建物の中に入っていった。面白かったので中に描いた。

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22時10分。最後まであきらめない気持ちを発揮して描いた...けど、建物はグラグラして、コックさんは消滅した...。

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寝て起きて絵を見返して、不安な気持ちになった。もうちょっと穏やかなぷかりさん橋を描きたかった。できれば、最初に引いた線のように描きたかった。コックさんも描きたかった。描いているうち、勝手に歪んでいってしまった。水と絵の具の流れに引きずられて、変な所へ落ち込んでいった。それはとても恐ろしいことだと思った。しっかりしたい。こういうやり方を許容してしまったら、精神が不安定になる。

 

多摩川

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多摩川 Tama River

24.2 x 33.2 cm F4スケッチブック

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今日も多摩川を描きに行った。

いつもだいたい日没の1時間前に来て、日没まで描く。風景の中の色がどんどん入れ替わる。