「見て学べ」方式

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レモン Lemons

15.4 x 14 cm

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レモンを描いた。

 

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3月、風景画のデモンストレーション製作の機会を頂けることになった。ありがとうございます。(※ 情勢によっては中止になる可能性があります。)

毎回、絵を描くたびいちいち手順に悩んでいるので、なんとかしなきゃなあと思って、製作手順の整理をはじめた。メモにまとめたり、使う色を整理したりするのをやってみて、毎回こんなにいきあたりばったりで描いてたのか...と思った。

来場者の方と一緒に製作するなら、講師として喋ることになる。いつも教室で笠井先生のお話を書き留めているから、何かお伝えすることはできるかもしれない。ただ、手元の絵が喋った内容を反映しない気がする。描き方はいきあたりばったりだし、何か喋ったとして、ほぼ先生の受け売りです...。

偉そうだけど「見て学べ」なんて言えたらいいのにと思う。マニュアルを書き下す手間が省ける。。。もう一つ、マニュアルなしで技術を伝承するやり方は、伝授する側がいつの間にかパターンを変えても問題ないところがいいと思う。受け手側は「前までと違うけど、そういうこともあるのだな」と思えばいい。マニュアルが存在する場合、伝授する側も受け手側もマニュアルの内容と食い違ったことをしにくくなる。「見て学べ」方式には、伝授する側が変化するのを許して、流派全体のパターンが硬直化する (≒技術の更新が止まる) のを防ぐ効果があると思う。逆に、パターンの変化やゆらぎを防ぎたいときは、書き下しておくといいんだろう。そんなことを考えた。それはそれとして、私は、どうしよう......。とてもありがたい機会なので、色々してみたい。何描こうかなあ。