「ブラックホールと時空の方程式:15歳からの一般相対論」のイラストを描きました

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ブラックホールと時空の方程式:15歳からの一般相対論

ブラックホールと時空の方程式:15歳からの一般相対論

 

 12/12 (水) 発売の書籍「ブラックホールと時空の方程式:15歳からの一般相対論」(小林晋平著 / 森北出版) のイラストを描きました。

事前にお預かりした原稿を読み「この本は山岳ガイドだ」と直感しました。自分が好きな「イラストでわかるxx論」や「ネコでもわかるoo論」のような「何となくわかった気にさせてくれる」種類の本ではなく「自分の足で登る=真正面から一般相対論を理解する」と決めた方々に向けて書かれた地図であり、ツールの手引であり、遭難者が出たポイントを示す注意書きなのです。「数式でしか辿り着けない領域というのが確かにある」という、遠いロマンを感じました。本文中各所のイラストは、登山の途中で食べる"おやつ"をイメージして描いています。理論的な事柄については小林先生と編集の方にしっかりチェックを頂いていますので、ご安心ください。ぜひ、奥深きブラックホールの世界に挑戦して頂ければと思います。

 

森北出版の書籍紹介ページ

ブラックホールと時空の方程式 15歳からの一般相対論 | 森北出版株式会社

小林晋平先生のWebサイト

Shinpei Kobayashi’s Page

街の風景

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きょうの水彩: 街の風景 (22.7 x 15.8 cm)。根津のギャラリー華音留さんの「クリスマスファンタジー7」で展示中の作品。オーナーさんから「外国の路面電車とクリスマス」というお題を頂いて描いた。街のみんなしてサンタさんです。

ateliersalvador.hatenablog.jp

クリスマスファンタジー展参加します

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本日から12/8(土)まで、根津・ギャラリー華音留さんでのグループ展「クリスマスファンタジー」に参加します。絵画やプリザーブドフラワー、リースなどの素敵なクリスマス作品が並びます。ギフトをお探しの方はぜひお越しください。
ますとみはクリスマスをイメージした小さな水彩画2作を展示します...が...クリスマスの勝手が分かっていないのか、ちょっと謎い絵になってしまったかもしれません...。

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「クリスマスファンタジー7」
12月3日(月)〜12月8日(土)
12:00〜19:00(最終日は17:00まで)
ギャラリー華音留
〒113-0031 東京都文京区根津2丁目22-4
Googleマップ https://goo.gl/maps/GdG5tv976zD2
東京メトロ千代田線「根津駅」1番出口 徒歩3分
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お待ちしております!

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じんもんこん2018での発表が終わりました

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[2019.12.11 追記]

発表から1年経ち、どなたでも論文をダウンロードできるようになりました。ご興味のある方は下のリンクからどうぞ。

id.nii.ac.jp

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人文科学とコンピュータシンポジウム (じんもんこん) 2018での発表が終わりました。ポスターにお立ち寄り頂いた皆様ありがとうございます。

ateliersalvador.hatenablog.jp

大変心苦しいのですが、シンポジウム全体の論文誌が有料公開であることから、今回の発表内容はBlogなどで広くお伝えしないことになりました。「今すぐ内容が知りたい」という方は、申し訳ありませんが、以下の情報処理学会のページから論文のPDFをご購入ください...。1年後に無料ダウンロードできるようになるので、お急ぎでない方は1年お待ちください。もしくは、私まで直接お尋ね下さい。

(追記: 「論文そのものを公開するのでなければ、アイディアなどを公開するのは問題ない」という指摘を頂きました。一度共著の先生に相談して、公開内容について検討します。)

ipsj.ixsq.nii.ac.jp

ねじれたアネモネ

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きょうの水彩: ねじれたアネモネ。横浜画塾の今週のモチーフのひとつだった。どうしても「何の花かがわかる」状態の花を描きたかったので、アネモネだけ描いた。葉っぱの生えているあたりから下がねじれていた。

アネモネ - Wikipedia

下描きせず直接筆で絵の具を置いた。自分はこのやり方 (ダイレクトペインティング) が好きな気がする。もともとビビりなせいか、ビビりが極まると「えいや」で唐突に紙に色を置いてしまう。セツ・モードセミナーの10分デッサンも、最後の1年近くはずっと紙に絵の具で描いていた。

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色が決まると楽しい。

 

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きょうの水彩: スワンボート。きょうの...と言っているけれど、昨日井の頭公園でお店を出しながら描いた一枚。

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昨日描いたもう一枚の絵は、シンガポールから来た旅行者の方が買ってくださった。絵の原画を買ってくださるのは、ほとんどが海外の方だ。「日本にはアートを買う文化がない。だから絵は売れない」と聞いたことがある。「いいことを聞いた」と思った。絵が売れない時の言い訳にできる...。井の頭公園には海外からのお客さんが多い。しばらく公園で絵を売ろう。日本の方も、もし良かったら原画を買ってください...。

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公園で絵を売っていると、時間帯によっては直射日光が絵に当たる。絵にとって、直射日光は良くない。ある種の絵の具は太陽光で変質して色が褪せてしまう。特に赤色の絵の具には色褪せするものが多い。赤い絵の具 (=赤く見える絵の具) は、エネルギーが高い短波長の光を良く吸収するから、構造変化が起きやすい。一応、自分が使う赤色の絵の具は、耐候性が高い近代的な顔料 (キナクリドン系) で揃えている。今のところ目立った変化はない...と思う。

直射日光は人のお肌にもだいぶ厳しい。一日公園にいると顔がパリパリしてくる。

それでも公園にいるのは楽しい。

ボート

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きょうの水彩: ボート。井の頭公園アートマーケッツの出店中に描いたらくがき。

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公園で出店を出していると、色々な方が話しかけてくださる。「水彩の絵が描けたらなあと思うの。でも無理なのよ」と仰る方がいる。自分は必ず「描けます」と答える。

静物の習作

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きょうの水彩: 静物の習作。横浜画塾・笠井先生の教室で描いた作品。教室から持ち帰って、少しだけ描いたり削ったりして手を止めた。もう少し、なんとかして、何が描いてあるのか分かる状態まで持っていきたい。可能なら題名なしでなんとかしたい。

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静物の習作。横浜画塾・笠井先生の教室で描いた作品。

 

古い航空機

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きょうの水彩: 古い航空機 (YS-11FC)。自衛隊機が航行するための地上電波設備の点検をする。今年の入間航空祭で飛行展示されていた。もうすぐ退役する。

serai.jp

航空機を描くのは時間がかかる。一つ一つの機の形、パーツの有無、所属する飛行場、その場所にある経緯、名前、全てに歴史的背景がある。かといって延々調べているといつまでも描けない。とにかく描いた。

私は今からあなたの恐れを取り除く

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きょうの水彩: 横浜みなとみらい。ランドマークタワー25階からの眺め。

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きょう、インドの水彩画家Amit Kapoor先生の水彩画ワークショップに参加した。会場のランドマークタワー25階から見える景色を現場で描かれていた。間近で見ていて、とにかくもう、なんてすごいんだ...と思う以外になかった。

Amit Kapoor - First day of my workshop in Yokohama,... | Facebook

製作の黄金ルールや使用画材の詳細、色々なことを教えて頂いたけれど、何よりも冒頭の "remove your fear" というお言葉が本当にありがたかった。

このビルの窓から色々なものが見えますね。描けるかな...と不安になるでしょう。大丈夫です。私は今からあなたの恐れを取り除く (I'll remove your fear)。

「自分も描いてみよう」という気持ちになれた。先生の実演が終わった後、自由時間の20分で窓の外を描いてみた。

画面左の白い部分は、実は以前にも描いたことがある。

ateliersalvador.hatenablog.jp

らくがき

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きょうの水彩: らくがき。なんとなく描いた。

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うろ覚えで描く水彩は楽しい。とりあえず紙を用意して、なんとなく選んだ筆で、なんとなく水を引いて、何か描こうというのでなく、気分で絵の具を選んで、とりあえず適当にする。本当に「らくがき」で、なんとなく楽しむためだけに描く。

色は案外濁らない。普段の自分が「分光反射率」だとか「混ぜたとき、なんかいい感じの組み合わせ」とかそういうことを延々考えているから、結果的になんとなくまとまる。ものの形はあまりはっきりしない。多分、普段の自分が形のことをあまり考えていないからだと思う。

 

特に理由はない

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きょうの水彩: らくがき。アートマーケッツ出店中になんとなく描いた。

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院生時代の友達が、出身地の馴染みの人々から「地元のみんなは〇〇してるのに、何でしないの?」と聞かれるのがしんどいと言っていた (〇〇には様々なライフイベントが入る)。 理由を探そうとして、真剣に考え込んでしまうらしい。「特に理由はない」と答えると会話が終わって楽だよと話した。実際そう思う。

じんもんこん2018で星新一作品の分析について発表します

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[2019.12.11 追記]

発表から1年経ち論文がダウンロードできるようになりました。ご興味のある方は下のリンクからどうぞ。

id.nii.ac.jp

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細々と続けている星新一作品分析の件ですが、12月1日(土)、全集の第1巻分についてまとめた内容を情報処理学会・人文科学とコンピュータシンポジウム (じんもんこん) @東京大学地震研究所で発表します。

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P-13: 星新一ショートショート前期作品の「オチ」パターンと登場人物が持つ「願望・欲望」の関係 

ますとみけい(アトリエ・サルバドール), 村井源(公立はこだて未来大学)

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コンピュータに自動でショートショートを書かせるための研究の一部です。星新一らしいあの乾いた面白みを、どうコンピュータに覚えてもらうかについて検討しています。星新一全集第1巻中の414作品について、物語中の登場人物が抱いた願望・欲望と、同じ物語の終わりで起こるできごとの間にどのような関係が生じやすいかを調べました。

12/1(土)の発表終了後、このblogもしくはnoteのページで内容をご紹介できればと思います。

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人文科学とコンピュータシンポジウム(じんもんこん2018)-情報処理学会

www.jinmoncom.jp

 

 

 

何もしていない訳ではないですが

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らくがき: 謎の乗り物?に乗るサンタクロース...ギャラリー華音留のオーナーさんから頂いた「クリスマスっぽい外国の路面電車」のリクエストについて考えている。

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らくがきクラブをしたり、星新一関連の論文を書いたり (告知post) 決して何もしてない訳ではないから、まあ製作はいいかと思っているうち、何日間か過ぎていった...。文章を書いていると、なかなか絵を描く気持ちになれない。そういう時にでも、無理に引っ張り出してみたらいいのかな。

絵描きの友達と話していると「描く気がない時は描かなくていい」という方向で意見が一致することが多い。そういうものなのかもしれない。でも、疲れて寝ていてふと目を開けたら、きょうの絵を描いていた、くらいまで「きょうの水彩」がルーティン化されたとき、いったい何が起こるだろうと思う。少し興味がある。目の前にあるのはどんな絵だろう。願わくば、素敵な絵ならいいな...。本当にどんな絵になるだろう。