Webギャラリーを開設しました

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Webギャラリーを開設しました。2016年から2019年までに描いた水彩画をまとめています。良かったら遊びにいらして下さい。ご意見・ご感想等もお待ちしております。

https://keimasutomi.myportfolio.com/

keimasutomi.myportfolio.com

「題名を読まなくても何が描いてあるか大体わかる」作品を掲載しています。 (そうでもないかもしれませんが...) 当初、らくがきを集めたページも作ろうと試していたのですが、英語タイトルを付けたり、紙のサイズを測ったりするのがしんどくなって、公開を保留することにしました。いずれ掲載したいです。場所を変えて掲載するかもしれません。

 

探索

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探索。新しい筆と新しい紙。らくがき。

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先週の金曜日、スケッチ用の軽い画板を作ろうと思い立って、資材店に行ってポリカーボネート中空ボード (910 x 910 mm) を買ってきた。そのあと包装を解かずに壁際に置いてしまっている。どれくらいの大きさにするか決めかねて、ぐずぐずしている。そろそろ勢いつけて切ろう...。

ばら

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赤いばら。頂きものの水彩紙に描いた。

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東京在住・インド系フランス人の友達 (国際派) から水彩紙をひと束もらった。帰省の時にパリの画材店で見つけてくれたらしい。くすんだ色にザラザラの手触り、パッケージには「100% coton」の文字と、薄暗い工房の中で職人が手漉きで紙を作る様子の絵が描いてある。手漉きの紙なのか。友達は「セヌリエっていう店で買ったんだよ」と言っていた。その店知ってる。確かなんかすごい画材店だ。セーヌ川のほとりとかにある...。

ありがたいけど緊張する。そんなすごい紙。とりあえず1枚ざっくり描いてみた。

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写真に撮るとこんな感じ。端がぼこぼこしている。やっぱりスキャナは薄い青色・水色をうまく読んでくれない。どうにかしなくちゃなあ。 原画の印象は、例によってスキャンデータとも写真の方とも全然違う。

この紙は取っておいて、何か良い機会に使いたい。

新幹線のりかえ口

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JR東京駅構内、東海道・山陽新幹線のりかえ口 (一方通行)。モレスキンスケッチノートに描いた。新幹線ゲート内側からの風景。駅員さんが一人立っていて、お客さんが切符を取りそびれていないかいつもチェックしている。

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このゲート、

出られません (中央のりかえ入口) / No Entry (Central Entrance)

と書いてあって、一瞬混乱する。英語は特に混乱する。CentralなEntranceのはずなのにEntryできないことになっていて、全然意味が分からない。シンプルに「出られません / No Entry」とだけ書けばいいと思うんだけど...。駅員さんが常に立ってるから、大丈夫なのか。

6月のイベント・展示のお知らせ

⬛︎オープンアトリエ 6月ハウス「6月祭」@東京・青梅

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西東京で活躍する絵描き 酢平☆さんの大正長屋改築アトリエ「6月ハウス」のイベントに参加します。昔の暦・七十二候の6月「梅子黄(うめのみきばむ)」にちなんで「黄色」をテーマにした絵を展示予定です。どうぞ遊びにいらしてください。ますとみも時々遊びに行きます。

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6月ハウス「6月祭」

2019年 6月11日 (火) - 20日 (木)  13時頃~17時頃まで

オープンアトリエ 6月ハウス

東京都青梅市西分町1-115 (Googleマップ)

- JR青梅駅より徒歩10分

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⬛︎ミレージャギャラリー「心に映る情景」展@東京・銀座

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銀座・ミレージャギャラリーさんのグループ展「心に映る情景」に参加します。(案内はがき掲載の絵「以前線路があった土地」は先日の個展にてご購入をいただいており、展示がございません。ご了承ください。) 風景画を展示します。どうぞお立ち寄りください。在廊予定が決まりましたらお知らせします。

ateliersalvador.hatenablog.jp

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ミレージャギャラリー「心に映る情景」展

2019年 6月12日 (水) - 17日 (月)

11時-19時 (初日12時から/最終日17時まで)

ミレージャギャラリー

東京都中央区銀座2-10-5 オオイビル4F (Googleマップ)

- 東京メトロ有楽町線「銀座1丁目駅」11番出口より徒歩1分

- 東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線「銀座駅」A13出口より徒歩4分

- JR有楽町駅・京橋口より徒歩10分

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⬛︎アンティーク・ハンドメイド蚤の市「昭島ハンサムジャンク」@東京・昭島

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昭島のモリパーク アウトドアヴィレッジで開催されている、ハンドクラフト・アンティークの蚤の市「昭島ハンサムジャンク」に出店します。水彩画の原画と、ポストカード数点を置くお店を開きます。今回、水彩画を1枚その場で描く公開製作 (デモンストレーション) をします。ぜひ遊びにいらしてください。

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ハンドメイド・アンティーク蚤の市「昭島ハンサムジャンク」

2019年 6月29日(土), 30日 (日) 11時 - 17時

モリパーク アウトドアヴィレッジ 屋内広場

東京都昭島市田中町610-4 (Googleマップ)

- JR昭島駅から徒歩5分

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(6/3更新 : 終了した展示のお知らせです。)

⬛︎ポップワークス2019「ニューコンポジション」@群馬県・邑楽町f:id:ateliersalvador:20190521141014j:plain

東京と群馬で活躍するイラストレーター・ナガモトさん主催のグループ展「ポップワークス2019」に参加します。夜の港を描いた絵のプリントがお出かけしています。ガモさんの教室の子どもさんと大人さん、私を含む色々な絵描きさんの作品が並びます。ナガモトさん発行の小冊子では、以前に私が描いたイラスト (下の絵) を取り上げていただいているようです。気に入っている作品なので嬉しいです。

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今回私は在廊できないのですが、お近くの方はどうぞ遊びにいらしてください。

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ポップワークス2019「ニューコンポジション」

2019年 5月22日 (木) - 6月2日 (日) *5/27(月), 5/31(金) はお休みです。

9時-18時 (初日13時から/最終日15時まで)

群馬県邑楽町・邑楽町立図書館1F展示室

群馬県邑楽郡邑楽町大字中野2676-1 (Googleマップ)

- 東武小泉線「篠塚駅」「本中野駅」最寄り

 

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東京・高円寺「CLOUD ARTS + COFFEE」さんで開催していた「CLOUDS ART MARKET」(4/23-5/12) 参加しておりました。告知ができずすみません。。お越しいただいた皆様ありがとうございました。

 

 

歌舞伎町の女王・ゆうこ

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歌舞伎町の女王・ゆうこ。モレスキンスケッチノートに描いた。近藤祐子誕生祭「キャバレーゆうこ in 愛本店」の二次会「スナックゆうこ in クラブ城」で、椎名林檎の歌舞伎町の女王を歌う近藤さん。

近藤さんは毎年、自分の誕生日を盛大に祝う「誕生祭」を開催している。今年は歌舞伎町の伝説のホストクラブ「愛 本店」を貸切にして、一日限りのキャバレーにしていた。ギラギラの店内で80名の人間がシャンパンタワーにシャンパンを注いだり、ピンクのサイリウムを振ったり、DJに合わせて踊ったり、美しい緊縛ショーに驚いたり、おいしいお誕生日ケーキを頂いたりした。参加者の服装もそれぞれで、腰までスリットの入ったセクシードレス、ゴシックロリータのキュートドレス、文豪の着物、ばっちりに決めた黒スーツ、女子高生、顔の周りにつける光る花輪... 幅広かった。近藤佑子さんは赤と黒のバーレスク衣装で決めてとてもセクシーだった。自分もコスプレ (アニメ「ミラクル☆トレイン大江戸線」擬人化駅標準型制服) で臨んだ。

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近藤さんが執筆したコラム記事を読んだ。

www.e-aidem.com

自分も以前、はてなブックマークを通じて「メチャクチャにヤバイ就活生・近藤佑子を採用しませんか?」というWebサイトを見たことがある。2012年当時、自分も将来について相当悩んでいたので「自分を売り込む就活サイト、こんな手段があるのか!?」と目が醒めるような気持ちになった。

その後、ご縁があって近藤さんの誕生日パーティに出席し、スケッチを取らせて頂いたりしている。人生は不思議だ...。楽しい人生を生きていきたい。パーティ本当に楽しかった。

中野ブロードウェイ

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中野ブロードウェイ。モレスキンスケッチノートに描いた。東京・中野駅北口側にある、商業施設とマンションが合わさった大規模複合ビル。商業階にはいわゆる「サブカルチャー」領域の品物を扱う店が集まり「サブカルチャーの聖地」「オタクの聖地」として知られる。...この文章を書くためにWikipediaを読んだ。ビルの開発経緯がかなり面白かった。確かに、ブロードウェイというほど広い道がない理由が気になっていた。興味のある方はWikipediaをどうぞ。

ja.wikipedia.org

スケッチは2Fの渡り廊下のようなところから描いた。それにしても、本当に変な構造の建物だ。天井高が場所によって全然違うし、天井はいかにも青空っぽく塗ってあるし、建物の中にバルコニーがあるし。よく見ると寿司屋のバルコニーだったりする。正面入口を通って最初に目に入るエスカレーター、2Fを素通りして3Fにつくところも相当にポイント高い。こういう魔窟っぽい構造が、例の黄色い看板の店を呼び込んでここを聖地にしたんだろう。

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スケッチ風景。ごちゃごちゃしてしまった。両脇の緑の明かりはなんだろう...。

 

レモン

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レモン (9.5 x 10 cm)。2日くらい手の中で転がしている。

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気持ちが落ち込んだとき、青空文庫で梶井基次郎の檸檬を読むことにしている。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/424_19826.html

「えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧さえつけていた。」から始まる文庫本9ページくらいの短い小説。憂鬱と焦燥に駆られ京都の街を彷徨う「私」は、立ち寄った果物屋で舶来物のレモンを買い、色、香り、冷たさ、重みを感じるうち、不思議と心穏やかになっていく。「私」はそのまま繁華街の高級書店に入り、美術の棚で画集を積んで山を築き、その山の頂きにレモンを放置して去っていく。

という、筋を書き下すと「一体...???」としか思えない小説。だけど、読んでると、不思議と心が落ち着いてくる。もしかしてこれが「めっちゃわかる」という感じなのか...。

そんなに落ち着くならいいな、自分もやってみようと思って、近所の果物屋でレモン (カリフォルニア産) を買ってきた。それから2日くらい、手の中でレモンを転がしている。確かに落ち着く。梶井基次郎は正しかった。ざらざらした肌触りが意外と気持ちいい。鮮やかな黄色は見るだけでほがらかになるし、適度な重みと冷たさがあり、ほのかに香る。紡錘形で持ちやすい。皆様も落ち込んだ時はぜひ、レモンを手の上で転がしてみてください。落ち着きます。

コーヒーの移動屋台

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コーヒーの屋台。モレスキンスケッチノートに描いた。川越を拠点に移動販売をしている「COFFEE POST」というお店さん。丸ポストのそばで出店されていて素敵だった。お散歩中に見かけて、お願いして描かせていただいた。ありがとうございます。カフェモカ美味しかったです。

www.instagram.com

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斜めに家が建つ

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らくがき。

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井の頭公園でお店を出しているとき「あなたの絵は自由ですね。私はこうは描けません。どうやって描くんですか」と尋ねられたことがある。お仕事で建築図面を引いている方だった。答えに困った。「絵が自由かどうか」分からない。それから、自分は自由な人間でない。自由な人間だったら、答えに困ったりしないで思いついたことをどんどんしゃべる。とにかくその時は「パースをうまく引けないので、絵の中で建物が斜めに立ちます」と答えた。

経験的に知ってることはある。「自由な絵を描こう」とすると絵が変になる。「"とらわれないでいる"ことに"とらわれる"」から、何かがねじれる。"自由"という言葉はとりあえずどこかに置いておいて、好きなものや気に入った景色、何となく浮かんできた色や形を描くとき、あとで見返して「あ、なんか良かったな」と思う。言葉の性質は絵の輪郭線と似ている。何かもやもやしたものを切ったり整理したりするとき、言葉は本当に役に立つ。そうでなく、むしろ「もやもやしたい」と思うとき、自分は何がしか頭をぼんやりさせて言葉を遠くに置いてくる。

 

おでかけスケッチ (横浜・山手)

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横浜・山手の丘の上から見た景色。モレスキン手帳に描いた。

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今日は横浜画塾・笠井先生の教室のスケッチデーだった。横浜・山手の洋館「エリスマン邸」周囲に集まって描いた。スケッチイーゼルを立てて描く前に、小さな絵を描いてみようと思って描いた。

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こんな感じの場所だった。

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実は、今日までスケッチイーゼルを立てて水彩を描いたことがなかった。

ひよっていた。

ja.wikipedia.org

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やってみよう...

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へろへろだ.....。

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ここまで描いた。ちょっと色々備えた方が良さそうだ...。

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スケッチ会終了後、教室ゆかりの方の個展に伺った。以前に船の設計のお仕事をされていたそうで、船の絵がとても素敵だった。

その後、笠井先生からおすすめのスケッチポイントを教えて頂き、描きに行った。

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日本郵船歴史博物館入口。みなとみらい線・馬車道駅最寄り。

今度来たときは展示を覗いてみたい。

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スキャンした。このドアの飾り、きっと船の舵をイメージしてると思う。模様のところはしっかり描いた。あとはもう...へろへろ

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横浜は夜も素敵だ。描いてみたい。でもきょうはさすがにへろへろ...

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[外スケッチメモ]

- 軽くて強い画板を探す

- 外スケッチ向きの軽くてコンパクトなイーゼルを探す

- ブロック水彩紙を持って行かない。重い割に表面の1枚しか使わない

- 安定性の高い筆洗を使う (ひっくり返して水をこぼしてしまった)

- 食事をしっかり取る。でないとへろへろになる

 

静かな土地

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静かな土地 (14.8 x 10 cm)。井の頭公園で描いた絵。

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絵に英語のタイトルをつけるとき、結構悩む。和英辞典だけだと微妙なニュアンスが分からないので、英英辞典を一緒に引いたりして、ちょうどいい単語を探す。

「土地」は「人の手が入った」の意味がありそうな気がする。そのものに手が入っていなくても、例えば自然保護区のように「それ以外の土地から区切られ、守られている」状態も、ある意味すでに人間のものになっている。上の絵は、どういう状態なんだろう。なんとなく描いた絵なので、自分の意図があるようなないような、微妙な状態で、分からない。公園ではそういう絵が紙の上に来る。

territory, place? country? countryは違うかな。landは近いかな... placeとlandなら、landかな...placeかな...?