2021年、どうか穏やかな年が訪れますように。
個展「東京駅丸の内駅舎」終了しました。お越し頂いた皆様、絵をご覧頂いた皆様、お力添え頂いた皆様、ありがとうございました。
写真は会場のBLANKさんに撮影頂いたものです。
体調を崩してしまい、ご心配をお掛けしました。その後回復し自宅で過ごしています。ご来場いただいた皆様、お会いできず申し訳ございません。3月の吉祥寺の展示では健康な姿でご挨拶できればと思います。
...
絵を描き始めた頃から「いつか東京駅を描いてみたい」と思っていました。いつか、いつか、と言ってなかなか描かずにいたのですが、思い立って立ち寄る度に描いてみることにしました。描けているかはともかく、描いてはいるので前より進歩したかなと思います。
ただ、今回展示を終えてみて、自分の中でまだ何かが終わっていないのを感じました。それが何なのか、うまく言葉にできないです。
ぼんやり思っているのは「ゆるい絵を描きたい」ということです。東京駅を描きはじめてから、気持ちがゆるくなくなっていました。「東京駅を描いていたから」というより、駅に向かおうとしている時点でゆるくなくなっていました。もっと言うと、絵描きになり「いつか東京駅を描きたい」と思いはじめた時に、もうゆるくなくなっていたのだと思います。
そのあたりのことをぼんやり頭に置きつつ、また春の展示に向けて、少しずつ描いていきます。このような時だから、ゆるくありたい。輪をかけてゆるくありたいです。展示が開催できて本当に良かったです。気の抜けない日々が続きますが、皆様の生活が少しでも穏やかであるよう、穏やかになるよう祈ります。ありがとうございました。
個展「東京駅丸の内駅舎」開催中です。
12月15日(火)-12月20日(日) 13時-19時 (日曜は18時まで)
場所: 高円寺BLANK JR高円寺駅北口・徒歩3分 Googleマップ
...
在廊についてのお知らせです。1日目の在廊の後、体調を崩してしまい、今後の在廊をキャンセルすることにしました。会場でお話できず申し訳ございません。展示は日曜18時まで開いています。お近くでしたらお立ち寄り頂けたら嬉しいです。道路を挟んだ向かいにギャラリーさんの1号店(Clouds Gallery + Coffee) があります。ご用の際はこちらへお声掛けください。
Webサイトで展示中の絵をご紹介しています。
https://keimasutomi.myportfolio.com/
3月に吉祥寺・アートギャラリー絵の具箱さんで展示をします。その時にまたご覧頂けましたら嬉しいです。ありがとうございます。
絵を仕上げた。「もう少しだけ描きたい」と思った4枚をKITTEに持って行って、駅を見ながら描き込んだ。
今回は同じところから何枚も描いている。「そのままご覧いただくのもいいかな」と思ったけれど、世界堂の額装コーナーで額に入れる時、やっぱり最後まで描きたくなった。どこが最後か探したり、どこを最後にするか決めたり、そういうことをもう少しやろうと思った。結果、いくつかの絵は強くなって、いくつかの絵は弱くなった。
私はかなり融通がきかない。完璧主義的なところがある。絵でも作文でも、終わらせるのがとてもつらい。未完成のままで止めておけば「完成したらきっとすばらしい作品になる」みたいな夢をずっと見ていられる。だけど、その作品を売ることはできない。踏み込んで描こうと思った。
...
ますとみけい「東京駅丸の内駅舎」
2020年12月15日(火) - 20日(日) 13時-19時 (日曜は18時まで)
会場: 高円寺 BLANK
166-0002 東京都杉並区高円寺北2丁目18-9
(Googleマップ: https://goo.gl/maps/grK69cmvVkZrB4pc7)
...
東京駅を描いた水彩画を持っていきます。展示と合わせて、私のWebサイトとBLANKさんのオンラインストアで絵をご紹介します。無事開催できそうですが、今後の状況によっては予定の変更などがあるかもしれません。ご了承ください。
(12/14追記) 搬入しました。明日からしばらく高円寺におります。お近くでしたらお立ち寄りください。
山本有三記念館 (33.2 x 24.2 cm)
...
三鷹の山本有三記念館に行ってきた。絵の教室の友人さんに誘って頂いた。
実は今日まで「山本有三」がどんな人なのか知らなかった。
頭の中で「山縣有朋」と間違い続けていた...。
JR三鷹駅から歩いて五分くらいのところにある。
素敵な洋館だ。いいなあ。
正面側と裏庭側でデザインが違う。おしゃれだ。正面側は左右非対称、裏庭側は対称寄りに作ってある。設計者がいまだに謎らしい。
...
中に入って展示を見る。
この方が山本有三さん。山縣有朋と間違い続けた...。
作家。参議院議員。代表作は「路傍の石」。国立国語研究所の設立に携わる。この洋館は「路傍の石」執筆時期の自宅だったそう。
文庫コーナーに漫画版「路傍の石」があった。読んでみた。
とても賢い男の子が、家庭の事情で中等教育を受けることを許されず、泣く泣く働くことになり、悔しさを噛み締めながらたくましく成長していく話だった。
参議院の選挙ポスターがあった。
児童教育のための本の制作に携わる。
表紙が美しい。題からすると、内容はかなり重そうに見える。
...
そろそろ描いてみよう。裏庭側から。
...
やたらふわふわした。。
...
「山本有三が中野で拾った石」まさに路傍の石が飾られていた。
...
帰り道「路傍の石」のことを考えた。作者の山本有三自身、子どもの頃に家庭の事情で学業をあきらめ、丁稚奉公をしたと書いてあった。「子どもの頃にあきらめたもの」「どうしても手に入らなかったもの」そういうものは、どうしたってその後の生き方に強い影響を及ぼすと思う
丸の内KITTEの屋上で東京駅を描いている最中、お気に入りの画板をウッドデッキの床下に落としてなくしてしまったのですが、KITTEの皆様が見つけてくださり、無事に手元に戻ってきました。嬉しいです。ほっとしました。
以下、ことの顛末の備忘録です...。
...
ちょっと大きめの東京駅を描いている時、画板をブロック水彩紙の下に敷いてから「さすがに狭いな」と思って、使うのをやめて足元に立てかけた。それからしばらくして、描いている最中にバランスを崩して、足元の画板をパーティションに向かって蹴ってしまい、ガラスに「バシッ」と張り付けてしまった。
次の瞬間、目の前から画板が消えた。
いきなり消えた。そのあと下の方から「カランカラン」と音がした。見たら、パーティションの金属部分とウッドデッキの継目あたりに細い隙間があった。ここから吸い込まれて、ウッドデッキの下に落っこちてしまったらしい。
動揺しつつ、とりあえず絵を描き進める。画塾展に持っていく都合、きょう明日で完成させなくちゃならない。
夜10時、屋上閉鎖の声をかけにきた警備員さんに相談する。
「ウッドデッキの下にものを落としてしまったんですが、ここに落ちたものは手元に戻りますでしょうか」
「ちょっとわからないですね...」
「... (ショックで声が出ない) ...」
「何を落とされたんですか」
「画板です」
「画板」
「ウッドデッキの下はどうなってるんですか。ものは取り出せるんでしょうか」
「管理用のコンクリスペースがあります。管理会社さんだけが入れる場所でして、私たちは入れないんです。見つけたら防災センターで預かります。私から話は通します」
この警備員さんが、しばらくしてから、いきなり振り返って「期待しないでくださいね!」とおっしゃったのが印象的だった。
...
絵が描きあがり、額装してギャラリーび〜たさんに搬入する。
そのあとKITTEに行って、まずKITTEの防災センターに電話する。画板について尋ねたら「管理会社の方で探しましたが、見つからなかったようです」とお返事を頂く。落ち込む...。だけど、防災センターの方が探してくださっているのが嬉しかった。「遺失物届出書を書いてください」ということで、地下1Fの防災センターに行き、届出書を書く。
...
び〜たさんでの在廊の日、またKITTEに行く。
屋上から東京駅を描く時「左端(0番)から数えて9番目と10番目の柱の間」と位置を決めていた。柱を数えるといつもの場所がすぐわかる。
描いていた場所に行って、ウッドデッキの隙間から下をのぞいてみた。
あった!思ったより浅い位置にある。
隣に「はとバス」の半券が落ちていて、東京を感じた。
...
通りかかった警備員さんに相談する。
「遺失物の届けをした者ですが、どこに落ちているかわかったんです。取り出せるか教えていただきたいです」
「防災センターに聞いてみます。少々お待ちください」
電話中の警備員さんが途中で悲しい顔になり、答えを察してしまう。
「やはり今はちょっと難しいとのことです」
「何とか伝えて頂けませんか。以前にも探していただいていて "見つからなかった" とお返事を頂いているんですが、今見たら場所がわかったんです。9番目と10番目の柱の間のところでして」
警備員さんは真剣に話を聞いてくださり、しばらくして「ご納得頂けましたでしょうか...」とおっしゃった。しんみりした。お礼を言ってギャラリーび〜たに行く。
...
それから数日、正直あきらめていたところ、KITTEの防災センターから「見つかったので取りにいらしてください。」とお電話を頂いた。
本当に嬉しかった。。。。。。
地下の防災センターに行って、遺失物届にサインして受け取った。書類の中に、管理会社さんや作業担当者さんの名前が詳しく記載されていた。お手間をお掛けしました...。KITTEの皆様、警備の皆様、ありがとうございます!!
KITTE丸の内。東京中央郵便局の跡地に立つ日本郵政の商業施設。昔は鉄道で郵便物を運んでいたので、駅のすぐそばに郵便局の建物があったそうです。
...
画板をウッドデッキの下に入れてしまったあと「自分の執着を土地に埋めてしまった」ような感覚があり、なんだかずっと気持ちが落ち着かなかったです。画板が手元に戻ってきて、本当に安心しました。
冬の間はあまり移動せず、身近なものを描きます。
東京駅 (33.2 x 24.2 cm)
...
東京駅は「特別になろうとした駅」だと思う。
1914年、日本がいわゆる「西洋に追いつけ・追い越せ」をやっていた頃、国家の威信をかけて建築された。八角のドームのあたり、完全な西洋風でない謎の趣がある。 建築探偵・藤森照信先生は「ヨコヅナの土俵入りを写したもの」と著書に書いていた。私もそんな気がする。八卦良い、というか、張ったり、というか。
全体のフォルムはやたらボコボコしている。窓枠の模様はブロックごと、1,2,3階で細かく違う。あちこち謎めいた飾りがあって、横全体に白いラインが走っている。この特徴を余すところなく描こうとすると、それなりにつらい。全部水彩でやろうとすると、相当つらい。何回か、のっぺりしたまま仕上げてみようとして、失敗した。一気に「らしく」なくなってしまう。東京駅はボコボコしている。ボコボコしてるのが東京駅みたいだ。
描いているとき、何かの「執着」と向き合っている感覚がする。国家の執着、建築家の執着、どこかからやってきた全然違う何かの執着、何よりも自分自身の個人的な執着。そういうものが徐々に混ざって、だんだんおかしくなってしまう。
公園 (15.8 x 22.7 cm)
...
井の頭公園アートマーケッツの出展をしているとき、お店から描いた。
ぼんやりだ。
横浜画塾・笠井一男先生の教室の「横浜画塾 水彩画特別展」に参加します。11/19(木)-24(火) ギャラリーび〜た (東京・京橋) 11時-16時 (火曜は15時まで) です。
...
私は「笠井先生の自転車」と「東京駅」を展示します。
...
ギャラリーび〜たさんでは様々な対策がなされていますが、状況が状況のため、どうかご無理のない範囲でお越しください。インターネット展示も同時開催されます。ぜひご覧ください。(http://travelplan.co.jp/gajyuku/)
...
*11/23(月祝) の13:30-16:00 会場におります。
...
ギャラリーび〜たさんは海外スケッチツアーを主催されている旅行会社「トラベルプラン」さんのギャラリーです。今回、一度閉廊するそうです。こちらの会場で、素晴らしい水彩画の展示をたくさん拝見しました。そして「自分もいつかここで絵を展示できたらなあ...」と思っていました。今回教室展で絵を飾らせて頂けることになり、とても嬉しく、そして、閉廊を悲しく思います。またギャラリーがオープンした際、お伺いできればと思います。