玉川上水緑道

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玉川上水緑道 (33.2 x 22 cm)

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玉川上水に行ってきた。いい天気だった。

緑道のお散歩を日課にしている方々に「あら、きょうも描いてるんですね」と話しかけられる。描いてます。なかなか難しいですが...。

それでも1枚描くごと、何かに近づいていく感じはある。

 

玉川上水緑道

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玉川上水緑道 (33.2 x 24.2 cm)

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久しぶりに晴れた。緑道に行ってきた。

折りたたみの椅子を持っていった。落ち着いて描ける分、どんどん筆を置いてしまう。途中から「よし、もうこれはえいやでいこう」という気持ちになって、思いっきり描いたり消したりした。

緑道で描いていて、毎朝話をする男性がいる。緑道が朝のお散歩コースらしい。毎日「今日も描いてますねえ。私、趣味で油絵を描いているんだけどね、つい、写真から描いちゃうんですよ。先生は現地で描けっていうんですけど」という話をする。私は毎日「写真から描く方が断然いいですよ!現地めちゃくちゃ大変ですよ!」と答える。そうすると男性は「いやあ、現地で描くの、いいよねえ。じゃあまた明日」と答えて去っていく。

ぐしゃぐしゃになった画面を見ながら、なんでここで描いてるんだっけ?と思う。

緑道を描く時、絵と写真のことについて頭の中で考えている。描いてる最中、ずっと考えている。そのうち頭の中が「言葉ばかりがうるさい状態」になってくる。しばらくすると、手が動かなくなる。

去年、緑道でしばらく描いていた時、やっぱり似たような状態になった。どうやって楽になったっけ...と思ってBlogの記事を見返した。 (こういうとき、Blogを書いてて良かったと思う。)

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緑道を脱出して、旧国立駅を描きに行っていた。駅、いいな。駅が描きたい。

 

ateliersalvador.hatenablog.jp

 

雨と木

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雨と生えたての木 (24.2 x 33.2 cm)

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あいかわらず玉川上水にいる。きょうは雨だった。

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雨のスケッチ、乾かない、絵に雨がぼたぼた落ちてくる、跳ねた雨で緑道の土が飛んでくる (絵の中の点々もいくつか土だったりする)。描いてるはしから絵がぐしゃぐしゃになる。だけど結構楽しい。そういう状況なりに、いま描いているものを持ち帰るとして、どうするといいだろう?みたいなことを考えたりする。

緑道、若木がたくさんある。秋にはどんぐりがたくさん落ちてくる。

 

スケッチ

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がくあじさい。緑道の近くで見た。

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天気がくもりの日、落ち着いてものが描ける。晴れの日に外で描いてると、変わる光を追ってるうちに、何を描いてるのかだんだんわからなくなってくる。

しばらく太陽の出ない日が続くらしい。植物のスケッチを取って帰る。

 

玉川上水緑道

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玉川上水緑道 (33.2 x 24.2 cm)

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けさ、夢の中でスケッチを取っていた。山奥のダムを展望台から描こうとして「どうもしっくりこない」とか言いながら悩んでいたら、同行の人から「これ、使ってる筆が細すぎるんじゃない?」という声が上がって、はっとして目が覚めた。 

「それはある」と思った。ここのところ、細い面相筆ばかり使っていた。絵の具を溶くとき、一度に取れる量が少なくて困ったりした。

大きい筆を使うことにした。

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日本画で使う連筆。どうしてもスケッチバッグに入らなかったので、竹軸の端をのこぎりで落として、マスキングテープで塞いだ。紙もふた回り大きくした。

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のびのび描ける!これでいこう。思い切りだ思い切り。

ランニング中の女性から「素敵ですね。水彩ですか」と声をかけられた。その後、絵ができあがるまで横で見ていてくださった。水彩の教室に通いはじめて、ご自宅でも花を描いているとのことだった。鉢植えの花を描いた絵を携帯で見た。お花への愛情を感じる絵だった。いいなあと思った。描いた人が「何かを大事にした」とわかるのはいいなあと思う。本当、それだけでもいいと思う。

 

玉川上水緑道

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日に透けて光る葉を描きはじめたら、上からの木陰に入って、透けなくなった。10分間のできごとだった。10分は短い。思い出で描こうとしたけど難しかった。また行こう。

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樹木のスケッチ、面白い。樹木を描くとき「ものを見る仕組み」に近づく感じがする。人間の遠い先祖、刻々と光の条件が変わる環境で、たくさんの葉に遮られながら、味方を見つけて、敵を避けて、水と赤い実を探して生きてたんだろう。その能力の名残が私たちの視覚の基礎にあるんだと思うと、ちょっとロマンを感じる。

 

それはそれとして、なんとか絵を仕上げていきたい...。 

 

 

玉川上水緑道

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玉川上水緑道 (20 x 14 cm)

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少し近づいた。

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「光が透けている葉っぱ」を持ち帰りたい。水彩だから持って帰れる、独特の情報があると思う。

現地スケッチ、貼り付いて描いてるうちに、少しずつ"それ"に近づく感じが好きだ。その場所が持っている、固有の"何か"みたいな。

  

くもりの日

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くもりの日 (20 x 14 cm)

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売店。緑道と水路の向こう側にある。

スケッチセットのセッティングを変えた。絵の具と筆の数を減らして、水筒の水を100ccだけにした。やることが色々あると迷ってしまう。迷いながら画面に水を入れると、それだけで紙がぐしゃぐしゃになっていく。

 

玉川上水緑道

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玉川上水緑道 (22 x 15 cm)

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2時間くらい貼り付いて描いた。難しい。おとつい描いた方が近い。最後まであきらめない気持ちを発揮して、一番暗い色を置いた。

2時間いると、光の角度が変わって、さっき光ってた葉がもう光ってなくて、隣の葉が光りだしたりする。肩もこってくる。

新緑、どうしたら持って帰れるだろう? おとついと何が違う?

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昨日の一枚。くもりで道に光がなかった。

「紙の中にうっかりできてしまった光」を潰すみたいにして描いた。(ちょっと悲しい)

明日はくもりらしい。少し考える。

 

玉川上水緑道

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玉川上水緑道 (21 x 15 cm)

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玉川上水に新緑を描きに行っている。

同じ場所にずっと通って描いていると、なんとなく「もしかして、こういうこと?」と思う瞬間がある。

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昨日この絵を描いている時「今、なんかわからんけど、絵から一気に"光が消えた"」と思う瞬間があった。左側のどこかだと思う。そこに絵の具を置いた瞬間、紙の中から一気に"光"がなくなった。

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たぶん、紙の各所が放つ反射光と、風景の各所が放つ光の特性が「食い違う」時、そういうことが起こるんだと思う。

まとめると「よく見て描こう」ってことになる。

それできょうは、落ち着いて「よく見て描く」ができるように、絵の具を濃いめでだぶだぶにといて、ゆっくり、紙の上端からおろして、ちょっとずつ描くようにした。

きょうの絵もまだ食い違いが大きい。それでも、昨日より少し近づいた。