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7日目。市内を巡る最終日。
港に行って、最後にアムステルダム中央駅を描きに行く。
スケッチセットに「レンガっぽい色」を補充。
よし、描こう。
オランダ海洋博物館 (Het Scheepvaartmuseum) へ行く。17世紀当時の海軍の建物の中に、オランダが貿易で栄えていた頃の資料が集まっている。
東インド会社「アムステルダム号」のレプリカが係留されている。
船員の部屋。せまい。とんでもなく大変な船旅だったろうな。ここの港から、長崎の出島にも船が来ている。
クジラと人類の戦いの歴史をまとめたコーナー。今でこそクジラは「保護の対象」だけど、かつては「得体の知れない海の悪魔」で、海で出会えばやるか船がやられるかだった。現代でも時々船とぶつかってニュースになっている。
航海に出た船員達が、海上での有り余る時間を潰すために作った品々。ボトルシップがある。暇だったろうなあ。ペンギンやオットセイの置物がかわいい。
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隣接している科学博物館 (NEMO Science Museum) に寄ってみた。
最上階のカフェテリアから港を望む。
40分くらいの水彩スケッチ。鉛筆の線を引かずに描いてみた。
手前の赤い建物は中華料理屋さんらしい。
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描き終わって館内の展示を見に行く。
あっ!これはアーチ橋のモデルだな?
全部のパーツを上に引っ張って壊した。
アーチ橋は下に踏んでも壊れない。逆に楔がかむように安定する。
作り直した。建設予定地に「型」(手前右のパーツ x 2) を向かい合わせに敷いてから、上にブロックを並べ、最後に型を引き抜くとできる。
(YouTubeにアーチ橋の作り方の動画があった。 )
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スポンジでダムを作って発電タービンを回す展示。
低地オランダの科学博物館、治水に関する展示が充実していた。
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博物館を出た。しばらく街を歩いてから、意を決してアムステルダム中央駅へ...。
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2時間くらい描いたかもしれない。
アムステルダム中央駅 (Amsterdam Centraal Station)。1889年に開業した、オランダの中心的な鉄道駅。
美しい駅。自分の目で見てみたかった。
オランダに行ってみたいと思ったのは、土曜の夜のテレ東の「美の巨人たち」でこの駅を取り上げていたからだった。
見ていると、やっぱり東京駅を思い出す。東京駅の開業は1914年。建築探偵・藤森照信先生が「どの角度からのぞいても似ているふうには見えない」と書いていたけれど、自分には、どうしても東京駅と似ているふうに見えてしまう。こういう色の資材を使って、ひとつながりの建物の形をとって、細長いプラットホームを覆うなら、似せた訳ではないとしても似ているように見えてしまうのかもしれない。でも、この駅は街や運河と雰囲気が合うからいいな。東京駅は色々と事情が違う。

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今度東京駅を描きに行こう。
ありがとうオランダ (Dank u well Holland) これで思い残すことなくJapan (ヤパン) に帰れます...。
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8日目最終日。スキポール空港。
ひこうき描いた。
出発エリアから見える飛行機。5分くらい。
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楽しかった。本当にいい旅でした。
また少しずつ、思い出しながら絵にしていきます。